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歯の健康(その3)『妊娠中のお母さんへ』

よつ葉だより

歯の健康(その3)『妊娠中のお母さんへ』

妊娠中の赤ちゃんの歯の発育では、妊娠7~10週で、乳歯の歯胚(歯になる種)が形成されます。そして、妊娠4~6ヶ月には石灰化が始まり、早くも乳歯が作られていくのです。
このころの新生児のカルシウムは、すべてお母さんの血液から供給されるので、妊娠中はカルシウムを毎日900ミリグラム摂取することが望ましいと言われています。ちなみに、牛乳100ミリリットル中には100ミリグラムのカルシウムが含まれています。
また、妊娠中に気をつけることは、毎日良く歯を磨くことです。できれば歯科で検診も受けましょう。なぜなら、妊娠中は女性ホルモンの影響で、妊娠性歯肉炎や、妊娠性エプーリス(※)などの、歯肉の病気になりやすいためです。このため時期を選んで、妊娠6~8ヶ月安定期に、妊婦検診や歯石の除去を行うといいでしょう。

次に、出産後で母乳を飲ませているときに麻酔をして大丈夫かという質問をよく受けますが、一般的には影響は無いと言われています。
しかしどうしても心配な場合は、麻酔後、4~5時間ほどは授乳しないようにして、その間の母乳はあらかじめ冷蔵庫に保存しておくのがよいと思います。

※歯肉にできる赤いポリープのような腫瘤。虫歯、歯石、歯周炎、内分泌異常などが原因といわれる。

『2004年4月~生活協同組合 よつ葉会会報「よつ葉だより」に掲載されていたコラムをご紹介します。』

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