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フッ素やキシリトールを無効にする恐ろしいバイオフィルムとは?

一般歯科

バイオフィルムとは?

口の中に存在するバイオフィルムについて簡単に解説します。
バイオフィルムは、歯の表面にできる汚れの正体であり、口の中の細菌や微生物が集まってできる、ぬめりのある膜のことです。歯の表面や歯茎の間など、口の中のさまざまな場所に存在します。お風呂場を洗わないとぬめぬめしてくると思いますがあれもバイオフィルムと呼べます。

なぜバイオフィルムが問題なの?

このバイオフィルムが増えると、虫歯や歯周病の原因となります。また、口臭の原因にもなることがあります。またフッ素やキシリトールなどの歯を丈夫にする成分の効き目をなくしてまう作用があります。

フッ素やキシリトールとバイオフィルムの関係とは?

フッ素やキシリトールは、歯のエナメル質を強化し、虫歯の発生を抑制する効果があります。しかし、この効果はバイオフィルムの存在によって妨げられる可能性があります。 バイオフィルムは、ぬめぬめの膜のバリアにより歯を丈夫にする成分が歯の中に浸透するのを阻害し、効果を減少させます。このため、バイオフィルム(歯のぬめぬめ)をしっかりと取り除くことが重要です。
たまに歯を磨けないお子さんにキシリトール菓子などのお菓子を与えて虫歯を予防しようという保護者をみかけますが、同じ原理でキシリトール成分はバイオフィルムにより阻害されるためしっかりと歯を磨きぬめりをとらないとキシリトール菓子の効果は出ません。これを理解せず歯を磨かなくても歯に丈夫なお菓子をあげてるから大丈夫だと思い込んでいるとお子さんのお口の中は大変なことになってしまいます。当院でもそのような保護者の方の間違った認識により虫歯だらけになってしまったお子さんに出くわしております。

バイオフィルムを取り除く方法は?

正しい歯みがきやフロスを使うことで、バイオフィルムの形成を防ぐことができます。また、口の中を清潔に保つために、口をうがいすることも効果的です。 歯医者さんでの定期的なケアが重要です。歯科医院でのクリーニングや検査は、バイオフィルムを取り除くのに役立ちます。定期的な歯科検診は、歯の健康を維持するために必要不可欠です。

まとめ

正しい歯みがきや定期的な歯科検診は、バイオフィルムによる歯のトラブルを予防するために重要です。バイオフィルムを除去するためには、定期的な歯みがきやフロスの使用が不可欠です。また、歯科医院でのプロフェッショナルなクリーニングも効果的です。 そしてバイオフィルムを取り除いた後に、フッ素やキシリトールを使用することで、その効果を最大限に引き出すことができます。きちんと歯を掃除してバイオフィルムのバリアを取らないとどんな優れた成分も歯の中まで届かないことを覚えておいてください。歯科医院でのお掃除をご希望の場合は当院の予防歯科のページもご覧ください。

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