歯の健康(その4)『口の中のこわ~い病気』
2004.07.28
よつ葉だより
歯の健康(その4)『口の中のこわ~い病気』
口の病気にも、怖いものがあります。たとえば、舌癌(ぜつがん)や歯肉癌(しにくがん)、そして骨髄炎(こつずいえん)などです。口の中にある虫歯で、特に下顎の奥歯には気をつけましょう。ボロボロになった歯の根などがあると、それが舌を長期間にわたって傷つけるため、舌に潰瘍ができることがあります。これが悪性化したものが、舌癌です。一般に、しょう油などでしみる痛みがあります。発見が早ければ、切除して完治しますので、心配はありません。
骨髄炎は、虫歯などで、歯の根からバイ菌が下顎の骨の中まで入り、感染を起こしてしまう病気です。顔や下顎が腫れることでわかります。ズキズキした痛みと発熱を生じることが多いです。治療が遅れると、何度も点滴をしたり、入院するケースもあるので気をつけましょう。
また、親知らずは、成人してから生えてくることが多いので、痛みが生じやすいためか、「すぐに抜いてほしい」という人が少なくありません。しかし、状態によっては、保存したほうが役立つものや、抜歯が難しく、下顎の神経と歯根がからまっているものもあります。このため、安易に抜くことばかりを考えずに、保存することも考えましょう。たとえば、何かで他の奥歯を抜いたところに、親知らずを移植することもできるのですから。
『2004年4月~生活協同組合 よつ葉会会報「よつ葉だより」に掲載されていたコラムをご紹介します。』