歯の健康(その11)『歯ぎしりについて』
2005.02.28
よつ葉だより
歯の健康(その11)『歯ぎしりについて』
夜間、寝ているときに上下の歯をガリガリと強く噛むことを“歯ぎしり”と言います。歯ぎしりの原因は、かみ合わせが悪くて生じるものや、精神的なストレスによるものがあります。
一般的には、枕を低いものへ変えたら歯ぎしりが少なくなったという話をよく聞きますが、歯科の治療としては、スプリント(スポーツのときに歯を保護するマウスピースと類似している)を作製して、夜間寝ているときに装着し歯ぎしりを防止する方法があります。他に咬合調整といって、歯のかみ合わせを削って治す方法もあります。ストレスが原因の場合は、日ごろからストレスをためないことを指導します。
“ストレス病”とは、体がストレスに対する適応に失敗した結果、生じる病気のことです。歯科では、歯ぎしりや顎関節症があります。ストレスの解消法は、“笑うこと”、“泣くこと”、“休息すること”です。特に、たまにはおもいっきり泣くことが必要であると、ある生理学者が研究し、発表しています。「冬のソナタ」を見て泣いている人は、上手にストレスを解消しているといえるのでしょう。
歯ぎしりの人は、無意識のうちに、咀嚼筋(そしゃくきん:口の筋肉)を緊張させていることが原因なので、意識的に筋肉をリラックスさせる治療法(バイオフィードバック療法)なども、アメリカでは盛んに行われているようです。
『2004年4月~生活協同組合 よつ葉会会報「よつ葉だより」に掲載されていたコラムをご紹介します。』