子供の歯磨き(年齢別に解説)
2024.01.15
お子さんの歯の健康を保つために、正しい歯磨きの方法と年齢ごとの注意点を共有します。また、安全なフッ素濃度についてもご説明いたします。この情報を通じて、患者さんの親御さんに有益なアドバイスを提供できることを願っています。
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小児の年齢別の歯の磨き方
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乳幼児期(0〜2歳):乳幼児期から歯の健康を促進するために、歯が生え始めたら、清潔なガーゼや特別な幼児用歯ブラシを使って歯肉を優しく拭きましょう。フッ素歯磨き剤の使用は避けましょう。
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幼児期(2〜6歳):2歳を過ぎたら、フッ素含有の歯磨き剤(フッ素濃度500 ~900ppm)を使用し、ごく少量(豆粒程度)をブラシに付けましょう。親御さんが歯磨きを手伝いながら、優しく歯を磨いてあげてください。歯磨きは、食事後や就寝前に行いましょう。
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学童期(6歳以上):6歳を過ぎたら、フッ素含有の歯磨き剤(フッ素濃度1000 ppm以上)を使用して歯磨きを続けましょう。1人で磨けるようにご家庭で教育していきましょう。
歯磨き方法
1. 歯ブラシの選択:
- 幼児期から学童期にかけて、適切な歯ブラシを選びましょう。幼児用歯ブラシは柔らかく、小さな頭部を持つものが適しています。学童期になると、成人用の歯ブラシに移行し、柔らかいブリストルを選びましょう。
2. 正しい歯磨きのテクニック:
- 歯ブラシを垂直に立て、歯茎と歯の境界部分をやさしくブラッシングしましょう。
- 歯ブラシを水平に持ち、歯の表面を小刻みな動きで磨きます。特に歯と歯茎の境界部分や歯間の汚れに注意しましょう。歯の裏側と舌側も忘れずに磨きます。
3. 歯磨きの時間:
- 歯磨きは食事後と就寝前に行いましょう。食後の歯磨きは、食べ物の残りカスや酸性の物質を除去し、虫歯のリスクを軽減します。
4. 歯間のケア:
- 学童期になると、歯間のケアも重要です。歯間ブラシやフロスを使用して、歯と歯の間にたまった食べ物のかすを取り除きましょう。
5. 歯科医の定期診察:
- 定期的な歯科検診とクリーニングは、小児の歯の健康を維持するために非常に重要です。歯科医による専門的なケアを受け、虫歯や歯周病の早期発見を支援します。特に乳歯は虫歯の進行が早いため注意が必要です。乳歯を虫歯のまま放置してしまうと永久歯の形や色や歯並びに悪影響が出る可能性があります。
6. 正しい歯磨きの指導:
- 子供に対して、歯磨きを楽しい活動として紹介しましょう。歌を歌いながらや、歯ブラシをキャラクターに見立てるなど、楽しさを取り入れましょう。
小児の歯磨きは健康な歯を保つための基本的なケアの一部です。正しい歯磨き習慣を身につけることは、将来の歯の健康に大きな影響を与えます。ご質問や疑念がある場合は、いつでも歯科医に相談してください。健康な笑顔を維持しましょう!
もっと詳しく知りたい方は当院の小児歯科のページをご覧ください。