親知らずの痛みについて知りたい
1. 親知らずとは何ですか？
親知らず、通称「智歯」は、口の奥に位置する四本の歯のことです。親知らずに関する基本情報をお伝えします。親知らずは、通常、第三大臼歯とも呼ばれ、普段の咀嚼にはあまり関与しません。しかし、親知らずにはいくつかの一般的な問題が関連しています。親知らずは他の歯とスペースを共有しないことから、異常な成長や位置によって問題を引き起こすことがあります。
2. 親知らずの痛みとは？
親知らずは30歳程度まで動くことがあると言われています。それに伴って親知らずに痛みが生じることがあります。
この痛みは、いくつかの原因によるものです。
一般的な痛みの原因には、以下のようなものがあります：
- ・歯肉の炎症: 親知らず周辺の歯茎が腫れたり炎症を起こしたりすることがあります。
- ・圧力: 親知らずが他の歯を押して圧力をかけることがあり、それによって痛みが生じます。
親知らずの痛みを和らげるためには、歯科医院での診察が必要です。医師は症状を評価し、適切な治療法を提案します。
3. 親知らずの抜歯が必要な場合
親知らずの抜歯が必要かどうかは、個別のケースによります。一般的な抜歯の理由は以下の通りです：
- ・埋伏智歯: 親知らずが歯茎の下に埋もれている場合、抜歯が必要なことがあります。
- ・症状の有無: 親知らずに関連する痛み、腫れ、感染などの症状がある場合、抜歯を検討することがあります。
抜歯の必要性を判断するのは歯科医師の役割です。親知らずに関する問題がある場合は、専門家の助言を受けましょう。
4. 下顎管の損傷
下顎の親知らずの抜歯前に、歯科医師は通常、パノラマレントゲンを用います。しかしパノラマレントゲンだけでは写真と同じく2次元の情報のみに限られます。そこでCTスキャンを使用して口の中の詳細な情報を３D画像を取得します。これにより、3次元で立体的に下顎管（動脈や神経の入っている管）の位置を従来のレントゲンよりも精密に確認し、損傷のリスクを評価できます。下顎管への損傷は、抜歯時に慎重な注意が必要です。損傷した場合、動脈からの出血、知覚麻痺などが起きることがあります。CTスキャンは、手術の成功と患者の安全性を向上させる重要なツールです。
5. 上顎洞への迷入
上顎の親知らずが上顎洞（上顎の骨にある空洞）に近接している場合、抜歯中に上顎洞へ押し込み迷入させてしまうリスクがあります。これは稀なケースですが、重要な問題となることがあります。この場合もパノラマレントゲンよりもCTスキャンのほうが精密にリスクを評価できます。それに応じて適切な対策を取ります。
6. まとめ
親知らずに関する知識を持つことは、不快な症状の管理や適切な治療を受けるために重要です。親知らずに関連する疑念や質問がある場合、歯科医院での専門家との相談を検討しましょう。我々はあなたの歯の健康をサポートします。
もっと詳しく知りたい方は当院の歯科口腔外科のページをご覧ください。
