小児歯科について
小児歯科では、お子さんの歯の健康を守るために予防的な処置を重視し、むし歯の早期発見・早期治療に努めております。家庭でのケアはもちろん大切ですが、定期的に歯科医院でチェックを受けることも欠かせません。
むし歯がある子は3歳までは10%未満ですが4歳から約35%急増します。4歳のお子さんの3人に1人はむし歯がある計算です。3歳児検診から特に何もせず放置しており気づいたらむし歯だらけになっていたというケースもございます。
乳歯は柔らかいためむし歯も急激に進行しやすいです。お子さんが痛みなどの症状を訴える前に歯科医院でむし歯検診をしてもらうことが大切です。
お子さんのペースに合わせて治療を行います
お子さんは治療内容や治療の流れを理解していないため、不安な気持ちで来院されます。そのため、無理に治療を進めると通院が困難になることもあります。大切なのは、お子さんとのコミュニケーションを重視することです。歯科医院に慣れてもらうために、話したり遊んだりしながら少しずつ進めています。お子さんのペースに合わせて治療を行うので、安心してご来院ください。
お子さんをむし歯から守るためにできること
おやつ選びに注意する
大量の糖分を含んだチョコレートやガムなどは避け、代わりに小分けの食事や健康的なおやつを選ぶことがポイントです。例えば、おにぎりや野菜などは歯に優しいおやつのため、日常的に与えてもむし歯リスクは上がりません。
仕上げの歯磨きを必ず行う
小学生以降はお子さんが1人で歯磨きをする家庭も少なくありません。しかし、10歳頃までは、親御さんがしっかりと仕上げ磨きを行うことをおすすめします。夜寝る前の仕上げ磨きは、日中の飲食で口の中に残った食べかすや細かな汚れを取り除くことができるため、むし歯のリスクが軽減します。
定期検診でむし歯を予防する
正しい食生活や歯磨きだけではむし歯を完全に予防することはできません。また、初期のむし歯は痛みを感じづらく、自覚しにくいものです。そのため、定期的な歯科検診を受けることが重要です。当院では視診やレントゲンなどのさまざまな方法を用いて、小さなむし歯も発見します。早期発見による治療は簡単で完治を目指せるため、お子さんの負担を軽減できると言えます。
家族全員がお口のケアを行う
赤ちゃんが生まれたばかりの頃は口内に細菌は存在しませんが、親や家族の唾液を介して感染する可能性があります。家族全員でお口のケアをしっかり行い、衛生管理に気を付けることがお子さんのむし歯予防に効果的です。食器の使い回しや噛み砕いたものを与える行為は避けましょう。
当院の小児歯科処置
歯みがき指導
当院では、お子さんに合わせた歯みがき方法をアドバイスし、最適な歯みがき方法を提案しています。定期検診だけでなく、正しい歯磨きの手順やテクニックを分かりやすくお伝えしています。歯磨きに関する不明点や疑問点は、いつでもご相談ください。
フッ素塗布
フッ素塗布は、歯にフッ素を塗る処置です。フッ素には、歯質を強化することで酸に強い歯を作るとともに、むし歯菌の活性を抑えてむし歯の進行を抑える働きがあります。また、歯の再石灰化を促進する働きにより、ごく初期のむし歯が治癒することも少なくありません。
シーラント
シーラントは、奥歯の溝を埋めてむし歯を予防する処置です。奥歯はむし歯になりやすいため、シーラントで溝を保護することで予防効果が期待できます。定期的な再治療が必要です。
過剰歯の抜歯
過剰歯は、通常の本数よりも多く生えてきた歯のことです。過剰歯が不自然な位置に生えている場合や他の歯を圧迫している場合は、抜歯を推奨されることがあります。抜歯によって歯並びを整えることで、将来的な健康リスクの改善が期待できます。
お子さんに負担の少ない小児矯正
当院では、お子さんに負担の少ない小児矯正を提供しています。もし、お子さんの歯並びや噛み合わせに気になる点があれば、早めにご相談ください。早期に問題を発見し、適切な治療を行うことで、将来の歯の健康や口腔機能の向上につながります。
お子さんの健やかな成長のためには、歯並びや噛み合わせの問題を放置せず、専門家に相談して適切なアドバイスを仰ぐことが重要です。適切な小児矯正治療によって、美しい笑顔と健康な口腔機能を育むサポートが期待できます。
口腔機能発達不全症
お口ポカン、食べ物を飲み込めないなどの症状にご注意を!
「口腔機能発達不全症」とは?
口腔機能発達不全症とは、口の中の筋肉や関節、舌、唇などの機能が正常に成長発達しない状態のことを指します。この状態になると、噛む、飲み込む、話すなどの基本的な口の機能に問題が生じることがあります。これにより口腔の筋肉のバランスが崩れ歯並びなどに悪影響が出る可能性が高くなります。例えば唇の筋肉が弱いと舌により歯が押されたときに唇が押し返してくれなくなり、この状態が常時続き、さらに放置すると出っ歯になることでしょう。
口腔機能発達不全症のサイン
- 食べ物をうまく噛めない、飲み込めない
- はっきりとした滑舌で話せない
- よだれが多い
- 口を閉じるのが難しい、いつもお口をポカンと開けている
- 唇や舌を正しく動かせずぎこちない
小児の口腔機能発達不全症は治療できます
該当する症状がある方やご不安な方は、それぞれに合った個別の予防・治療方法をご提案いたしますのでまずはお気軽にご相談ください。小児の治療はタイミングが重要です。少しでも早い年齢から虫歯はもちろん、歯並びおよび口腔機能の発達度について対応していきましょう。保護者の方の知識や想いがお子さんが大人になったときの顔貌を作るのです。そのような想いに応えられるように当院では情熱を持ってお子様の歯科治療を行っております。
頑張ったお子様には・・・
当院では、お子様に治療内容によって、治療後におもちゃも差し上げています。